読み聞かせ落ち穂拾い(13)2007年08月23日 15時30分29秒

少し間があいてしまいましたが、また元のペースに戻せると思います。
さてそれではこの絵本を紹介します。

『ハガネの歯』  クロード・ブージョン 作、  セーラー出版

年老いたキツネが孫に人生を語ります。今では1本しかない歯ですが、
昔は「ハガネの歯」と呼ばれて恐れられていました。
若い頃はどんな無茶をしたか、家族のためにこの歯でどれだけ
獲物を取ったか、だんだんと失っていく歯とともにどんな思いだったか。

人生ってそんなもの。最後の「生きるってこと」のメッセージは、
エネルギーの塊のような子ども達にはよくわからないと思います。
でもなんだかこの絵本気になる、そんな印象を残すのでは
ないでしょうか。

(4)の「歯」の時に一緒に取り上げれば良かったかなとリストを
身ながら思いましたが、考えてみればこれはどちらかというと
「おじいちゃん絵本」。来月の敬老の日に向けて、読み聞かせに
使ってみてはどうでしょうか。