ある1年1組の読み聞かせの記録(25)2007年03月29日 11時36分14秒

次は、短いインパクトのある絵本を導入に使い、少し長めの絵本を読むというパターンになっています。これは良く使う手です。

「うし」 井戸田修 作、 評論社
「いろいろへんないろのはじまり」 アーノルド・ローベル 作、冨山房

「うし」は、日本の絵本賞手づくり絵本コンテストで内閣総理大臣賞を受賞した作品を刊行したものです。読む前に、これは小学3年生が作った絵本なんだよと言っておきます。
おさくんが家で買っている牛への愛情がたっぷりの作品で、迫力ある絵(飛散るうんちやおしっこが素晴らしい)や出産エピソードにどきどき。
何度か、読んでいる時に「しきゅうって何?」と質問が飛んできたことがありますが、「あかちゃんのいる部屋」等と簡潔に答えて納得してもらえました。
そういや、たねつけという単語は質問されたことがないなあ。

「いろいろへんないろのはじまり」は、何の色も無い灰色一色の世界が舞台です。ある日魔法使いが「色」を発明します。これはいいということで皆がその色を塗りたくります。でも、黄色だけの世界は落ち着かないし、青ばかりだ落ち込むし、真っ赤だと怒りっぽくなるし、魔法使いはどうやってもこの3色しか作れないし…。どうなるかはお分かりですね。
三原色なんて野暮なことは言わず、ああ本当に様々な色がある世の中って素敵だなと感じてください。
これが2年生だと、作者名のところで反応があります。国語の教科書に、がまくんとかえるくんが載っているので。