ルークリース凌辱2024年05月12日 10時38分24秒

「黒博物館 ゴーストアンドレディ」に出てくるゴーストは、
劇場に取りついていた幽霊だけあって、芝居に精通していて
頻繁にシェイクスピアのセリフを引用します。
その中に、全く知らなかった作品があったので読んでみました。

「ルークリース凌辱」は詩の形をとっています。
ローマ王の息子タークィンが家臣の妻ルークリースを凌辱、
彼女は自ら死を選び、それがきっかけに反乱が起き、
王族は追われる。

図書館で借りたのは、古い世界文学全集の1冊。
もしかしたら、家にあったのと同じものかしら。
父の書斎には、文学全集は日本のも世界のも
揃っていたし、百科事典もその他小説類も
山ほどありました。中学生くらいから、父のいない
時に入り込んで本を抜き出して部屋に持って行って
読んでいたっけ。シェイクスピアの有名どころの
作品は、そうして目を通したはず。司馬遼太郎も
引っ張り出した。井伏鱒二の「山椒魚」も
「さざなみ軍記」も読んだ。大岡昇平の「俘虜記」も
「野火」も「武蔵野夫人」もそうして読んだ。
伊藤整のエッセイもあった。そうそうチャタレイ夫人だって
世界文学全集にちゃんと入っていた。伏字だったかどうかは
おぼえていません。

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