ある1年1組の読み聞かせの記録(43)2007年04月18日 15時03分38秒

担任の先生がいなくて子ども達だけで図書室に来るという事があらかじめわかっている場合に読む本というのがあります。それは、練習がまだ足りない本である場合もありますが、いくら練習しても私には無理という本の時もあります。

「日曜日の歌」 長谷川集平 作、 好学社
「ママはだめっていうけれど」 サッチャー・ハード 作、福音館書店

「日曜日の歌」は、子どもの日記のような短い文と長谷川集平さんの強烈な絵で引っ張っていきます。ぼくが友だちをなぐったり、女の子を泣かせたり、万引きしたり、家族でご飯食べてたり、映画見てたり。
なんということ無い日常ですが、なんということあるんです。

「ママはだめっていうけれど」は、私が何度練習しても上手くいかない絵本です。それでも諦めないのは、ストーリー自体がとても面白いから。でも、音楽が苦手な私には、担任の先生がいないとわかっている時間にこの本の読み聞かせをします。そんなに気にしなくていいんでしょうが、小学校の先生は皆音楽はある程度できますから…。

絵本には歌が出てくる物が少なくないです。そして、読み聞かせの時は、その歌の部分は実際に自分で好きな節をつけて歌っても良いし、棒読みしても良いし、地の文と少し調子をつけて歌なんだよとわからせても良い。それは、読み手の好きなようにすればいいのです。

で、私は歌が出てくる絵本では、少し読む調子を変えてここは地の文とは違うのがわかるという程度にします。ですが、この絵本には最後にしっかり譜面が付いているのです。他にも譜面つきの絵本はありますが、無視できるほどささやかに載ってたり、読み聞かせに使うこと自体やめちゃったりするのですが、先に述べたようにお話が面白いので読みたい、しかも音楽が重要なテーマときてます。

それで教えてもらおうとボランティア仲間に「この譜面よめる?」と差し出すと、初見ですらすら歌えるんですね。「簡単だから大丈夫よ~」って言ってくれたのですが、結局未だに一度も歌ってません。あーあ。
読み聞かせ活動している人の中には、歌が得意な人がけっこう多いので、そういう方は、是非この絵本をレパートリーに加えてくださいね。歌以外にも楽器の音なども出てくるので、うまく読むと本当に楽しいと思います。

もしかして、自分が音楽ができない事を延々と嘆いて、本のなかみを紹介して無かったですかな。
フクロネズミのマイルスは、サキソフォーンを貰って喜んで吹くのですが、うるさいからとママに外へ出されてしまいます。仲間を誘ってバンドを組み、ワニのパーティーで演奏することになりました。ワニの方は、演奏が終わったら彼らを食べちゃうつもり。その窮地をどうやってくぐりぬけるのか!