読み聞かせ落ち穂拾い(24)2007年10月17日 15時58分53秒

落ち穂は捜せば捜すほど出てきます。もうないだろうとチェックしてみると、しっかりあるんですねえ。
しばらく間があきましたが、引き続き読み聞かせに使った本を紹介していきます。

『ぞうくんのさんぽ』 なかのひろたか 作・絵 なかのまさたか レタリング
             福音館書店

ぞうくんはごきげんで散歩に出かけます。かばくんやわにくんやかめくんに出会って一緒に行きます。

一緒に散歩といっても、他の三匹はぞうくんの背に載せて貰うんですから歩いてません。その姿がおかしくて、しかも池にどっぼーんとなるのが爽快な1冊です。

今気が付いたのですが、どれも水が好きな動物ばかりなんですね。だから安心してみてられるんだ、そうだったんだ。

読み聞かせ落ち穂拾い(25)2007年10月18日 15時42分06秒

子どもたちの好きな繰り返し、そしてぐるっと回って戻ってくる絵本は今までもたくさん紹介しましたが、これもそのひとつ。

『しんせつなともだち』 方軼羣 文 君島久子 訳 村山知義 絵 福音館書店

一面の雪野原、食べる物がなくて困ってるのではないかと、ウサギはせっかくみつけたカブを友だちのロバの家へそっと置いてきます。それを見つけたロバも、ヤギを心配して…。
というように順繰りに届けられたカブが最後どうなるか、もうお分かりですね。
子どもの頃読んだ時から、なぜだかこの村山知義さんの絵が好きでした。

このお話、元は中国の民話のようで、フランスのペール・ガストール文庫になっているものを翻訳した絵本を見たことがあります。題名を忘れてしまいましたが、そちらはサイズがやや小さいのと、1ページ毎に絵が付いてました(見開きに2枚の絵ということ)ので、読み聞かせに使うのでしたら見開きに1枚の絵(つまり1場面の絵)で次はどうなるかなとわくわくする『しんせつなともだち』の方がずっといいですね。