読み聞かせ落ち穂拾い(25)2007年10月18日 15時42分06秒

子どもたちの好きな繰り返し、そしてぐるっと回って戻ってくる絵本は今までもたくさん紹介しましたが、これもそのひとつ。

『しんせつなともだち』 方軼羣 文 君島久子 訳 村山知義 絵 福音館書店

一面の雪野原、食べる物がなくて困ってるのではないかと、ウサギはせっかくみつけたカブを友だちのロバの家へそっと置いてきます。それを見つけたロバも、ヤギを心配して…。
というように順繰りに届けられたカブが最後どうなるか、もうお分かりですね。
子どもの頃読んだ時から、なぜだかこの村山知義さんの絵が好きでした。

このお話、元は中国の民話のようで、フランスのペール・ガストール文庫になっているものを翻訳した絵本を見たことがあります。題名を忘れてしまいましたが、そちらはサイズがやや小さいのと、1ページ毎に絵が付いてました(見開きに2枚の絵ということ)ので、読み聞かせに使うのでしたら見開きに1枚の絵(つまり1場面の絵)で次はどうなるかなとわくわくする『しんせつなともだち』の方がずっといいですね。