読み聞かせ落ち穂拾い(32)2007年12月19日 16時09分59秒

読み聞かせに良く使われるだけでなく、学校の中でちょっとした劇にして演じられることが多い絵本です。例えば、朝行事とか発表会とか。

『どろぼうがっこう』 加古里子 作、 偕成社

どろぼうだって習うことがいっぱいあるから学校へ行かなきゃなりません。宿題もあります。何かを盗んでこなきゃならないんですが、生徒は出来が悪くて変な物ばかり持ってきます。遠足もあります。当然夜に出かけます。お金のありそうな大きな建物を目指しますが…。

石川五右衛門風のくまさかとらえもん先生と一癖も二癖もありそうな(どろぼうだから当然か)生徒達の掛け合いが面白く、また憎めないドジさ加減がなんとも言えません。口調が面白いので、思わず覚えてしまうフレーズもあります。子ども達は実際に使ってみたくなるでしょう。

特殊学級の子達が授業参観用にどろぼうがっこうを劇にしたので見に来て下さいと言われて、教室にお邪魔したことがあります。がんばって練習したのに数人のお母さん達だけに見せるのはもったいないですから。一人が何役もこなし、楽しい劇を見せてくれました。そして最後に、いつも職員室にいるはずの教務主任の先生が扮装して突然現れたのでびっくり!
何の役柄かはネタバレになってしまうので言いませんが、どろぼうがっこうの一行と同じ衝撃を味わわせてもらいました。教務の先生ったら、ずーっとロッカーの陰に隠れていたんですよ。あの時は本当に驚いたんだから。