読み聞かせ落ち穂拾い(33)2007年12月20日 15時52分08秒

リストの残りもあとわずか。次にいきます。

『ジオジオのかんむり』 岸田衿子 文、 中谷千代子 絵、 福音館書店

年取ったライオンの王様ジオジオは、何もする気が起きません。
けれども灰色の小鳥に巣の場所を提供してからは、ちょっと違ってきました。
頭上の冠の中の卵を外敵から守ってやり、生まれた雛たちの声を楽しく聞くのです。

老いを想像できる大人としては、ジオジオが新たな働き場所を見つけられたとか、孫のような存在に癒されているんだなんて理屈をこねたくなっちゃうかもしれません。でも、そんな事は思いもつかない子ども達にもジオジオの喜びは確実に伝わってるなあと感じられる絵本です。