読み聞かせ草子(6)2008年03月11日 16時47分38秒

読み聞かせ用のとっておきの絵本を紹介しましょう。
いえ、今まで挙げてきた多くの本が私にとっては取って置きの本だとも
言えるのですが、初めての場所だとか、あまり読み聞かせに
慣れてない子が多そうだとか、そんな時に選ぶのがこれです。

『なにをかこうかな』 マーグレット&H・A・レイ 作、 文化出版局

うさぎのビリーが絵を描いていると、こいぬのペニーがやってきて
横から手を出して犬そっくりな頭にしてしまいます。次から次へと
友だちの動物がやってきて、皆勝手に自分の姿を描き足して
絵はとっても変なことに。ビリーは思わず叫びます。
「ぼくは じぶんのえがかきたかったんだ!」

「ひとまねこざる(おさるのジョージ)」のレイ夫妻の作品です。
繰り返しのあるお話も、思わず微笑んでしまう絵もとても良く、
読んでいて子ども達だけではなく自分もとても楽しめます。

考えてみれば、小さい子って自分の絵をまず描きますよね。
そんなところも子どもの気持ちをとらえるのでしょうか。
いえ、そんな理屈をこねなくても申し分のない絵本です。
皆それぞれが自画像を描いている場面でほっとしますし、
ビリーが念願の(笑)うさぎの絵を得意げに見せている
最後でこちらもにっこり。