読み聞かせ草子(10)2008年04月24日 15時42分12秒

小学校だけでなく、公民館でも読み聞かせボランティアをしていました。まだ赤ん坊だった下の子を連れて始めたのだから、年数で言えば一番長く続けたことになります。
月1回、土曜日の午後に公民館の一室で行っていましたが、最初のうちはある程度の人数が集まりました。それがだんだん来る人数が減り、読み手のほうが多いこともあったり、誰も来なくてうちの子たちだけに読んでもらったりということもありました。
減った原因は土曜日が完全に休みになったことや、他の楽しみがいろいろ増えたこと、そして本当はこれが大きいんだと思いますが、私達が特に何も努力をしなかったこと。読み聞かせる本についてちょっと勉強しようとか、そういうことはいっさいしなかったので。
低年齢化も激しく、小学生がこなくなり、幼稚園児が来なくなり、遂に赤ちゃんが一人だけという日までありました。もともと何歳の子が何人来るかわからない公的な場所での読み聞かせでしたので、カバンにはいつも簡単なのから少々長い絵本までいろいろ入れてありました。
そんな中の幼い子向けの1冊がこれです。

『ぎょうれつぎょうれつ』 マリサビーナ・ルッソ作、徳間書店

ごはんですよって呼ばれると、ぼくは遊んでいた積み木を並べて行列を作りながら台所へ向かいます。積み木がなくなると他のおもちゃやいろんなものを1列に並べながら。部屋も廊下もずっと行列が続きます。

楽しい!私もやってみたい。
子どもって、物を並べるのが好きですよね。並べ方にも大人がわからないこだわりがあったりして。
幼い子はもちろん、少し大きい子でも結構喜んでみてくれる絵本です。行列がどこまで続くのか見届けたいですものね。

もしもこの本を読んでやって、子どもが真似をして家中に行列を作っちゃったらどうしようと心配している親御さん、中に出てくるお母さんを見習ってくださいな。