読み聞かせ草子(13)2008年07月31日 17時30分19秒

暑中お見舞い申し上げます。
蒸しますねえ。こんな時は楽しい絵本を読み聞かせしましょう。
もっとも、たいてい私の選ぶ本は楽しい系ですけれど。

『ガブリエリザちゃん』  H・A・レイ 作、 文化出版局

研究所に連れてこられた食虫植物のガブリエリザちゃん、
お肉なら何でもいいので、人のお尻もかじっちゃったりして
たいへんです。
あまりに手を焼かすので、庭の小屋につながれてしまいます。
そこへ泥棒がやってきて…。

レイの絵がまた良いのです。植物なのですが、意思を持って
お肉にかぶりつくガブリエリザちゃんの身をくねらす姿の
描き具合が何とも言えません。
名前の訳し方もぴったりです(訳者は今江祥智さん)。
原題は「ELIZABITE」。bite噛むと引っ掛けてあります。