読み聞かせ落ち穂拾い(1) ― 2007年07月20日 16時07分26秒
あるクラスで2年間続けた読み聞かせですが、107冊紹介しても絵本は尽きません。図書室にあるものと限ってもです。喜ばしいことに読み聞かせにぴったりの本はまだまだあるのです。
これからしばらくは記録からこぼれ落ちた本を取り上げていこうと思います。漏れた理由は様々です。図書委員が読み聞かせに使ったばかりとか、読もうと思ったら貸し出し中でそのうち季節が変わってしまったとか、ただ単に忘れていただけとか。
では、最初に拾う穂はこれ。
『ふしぎなナイフ』 中村牧江、林建造 作、 福田隆義 絵、 福音館書店
ステーキを切る時に使うごく普通のナイフ、これが伸びたり、膨らんだり!
リアルな絵なので本当にナイフが畳まれたり千切れたりしているんだと思えてしまって目が離せません。
うちの子が小さかった頃、この絵本を読んでやったら影響されてすぐに「ふしぎなスプーン」という作品を書き出しました。残念ながら未完に終わりましたが、そのメモ書きを私は大事に取ってあります。
これからしばらくは記録からこぼれ落ちた本を取り上げていこうと思います。漏れた理由は様々です。図書委員が読み聞かせに使ったばかりとか、読もうと思ったら貸し出し中でそのうち季節が変わってしまったとか、ただ単に忘れていただけとか。
では、最初に拾う穂はこれ。
『ふしぎなナイフ』 中村牧江、林建造 作、 福田隆義 絵、 福音館書店
ステーキを切る時に使うごく普通のナイフ、これが伸びたり、膨らんだり!
リアルな絵なので本当にナイフが畳まれたり千切れたりしているんだと思えてしまって目が離せません。
うちの子が小さかった頃、この絵本を読んでやったら影響されてすぐに「ふしぎなスプーン」という作品を書き出しました。残念ながら未完に終わりましたが、そのメモ書きを私は大事に取ってあります。
読み聞かせ落ち穂拾い(2) ― 2007年07月24日 16時06分38秒
今日紹介するのは、低学年にはちょっと長いかなと思って読まなかった絵本です。もちろん、読み聞かせボランティアさんの中には、この絵本を1年生の教室で読んでる人もいましたからこだわらなくてもいいのですが。また、民話ですので他の出版社から別の訳で出ているお話もあり、その本には挿絵が少ないからと自分で絵を描いて見せていたボランティアさんもいましたっけ。読み聞かせも人によっていろいろです。
『王さまと九人のきょうだい』 中国の民話 君島久子 訳、 赤羽末吉 絵、 岩波書店
子どものいない老夫婦のもとに生まれてきた九つ子、姿かたちはそっくりですが各自に特技が有ります。次々と入れ替わって王様の無理難題を解いていく展開がとても楽しく、気持ち良くさせてもらえます。
私が読み聞かせボランティアの一員として教室で読む時は、この絵本を高学年で使いました。5年生で読むことが多かったですね。
九人兄弟には特徴をそのまま表わした名前が付いていて、例えば「ちからもち」は普通の名前でしょうか、底なしに食べる「くいしんぼう」と正反対に水一滴もなくてもいい「はらいっぱい」もわかり易い。「ぶってくれ」「きってくれ」になるともう可笑しくて。
聞いている子ども達にもこの名前は印象的で、話が進むに連れて「次はさむがりやだ、きっと」なんて隣の子とひそひそ。本当に楽しめる絵本です。
赤羽末吉さんの絵が堪らなく素晴らしく、どのページも見ていて飽きません。
九人兄弟はそっくりですが、よく見ると赤ん坊の時から「さむがりや」と「あつがりや」はそれぞれほっぺたが青と赤、「くいしんぼう」は一人だけ口がでかい!
読み聞かせに使うだけではもったいないので、ご自分でもじっくり読んでみて下さい。
『王さまと九人のきょうだい』 中国の民話 君島久子 訳、 赤羽末吉 絵、 岩波書店
子どものいない老夫婦のもとに生まれてきた九つ子、姿かたちはそっくりですが各自に特技が有ります。次々と入れ替わって王様の無理難題を解いていく展開がとても楽しく、気持ち良くさせてもらえます。
私が読み聞かせボランティアの一員として教室で読む時は、この絵本を高学年で使いました。5年生で読むことが多かったですね。
九人兄弟には特徴をそのまま表わした名前が付いていて、例えば「ちからもち」は普通の名前でしょうか、底なしに食べる「くいしんぼう」と正反対に水一滴もなくてもいい「はらいっぱい」もわかり易い。「ぶってくれ」「きってくれ」になるともう可笑しくて。
聞いている子ども達にもこの名前は印象的で、話が進むに連れて「次はさむがりやだ、きっと」なんて隣の子とひそひそ。本当に楽しめる絵本です。
赤羽末吉さんの絵が堪らなく素晴らしく、どのページも見ていて飽きません。
九人兄弟はそっくりですが、よく見ると赤ん坊の時から「さむがりや」と「あつがりや」はそれぞれほっぺたが青と赤、「くいしんぼう」は一人だけ口がでかい!
読み聞かせに使うだけではもったいないので、ご自分でもじっくり読んでみて下さい。
読み聞かせ落ち穂拾い(3) ― 2007年07月26日 14時13分43秒
まだ「11ぴきのねこ」シリーズを取り上げていませんでした。このシリーズは全部で6冊ありますが、読み聞かせに向くと私が思っているのはこの2冊。
1、『11ぴきのねこ』 馬場のぼる 作、 こぐま社
2、『11ぴきのねことあほうどり』 〃 〃
1では、いつもお腹をすかせている11ぴきのねこたち、大きな魚がいると聞いて捕まえに行きます。魚との攻防にわくわくしますし、最後のオチも楽しいですね。
2は一転してコロッケ屋さんを開きます。売れ残りを食べるのに飽きて鳥の丸焼きが食べたくなった頃、旅のあほうどりがやって来て自分達は11羽兄弟だと言うではありませんか。「1匹につき1羽の鳥の丸焼き」を目論んで、コロッケを作りに行ってあげるとあほうどりの国に出かけていきますが…。
兄弟が順々に登場する場面では、是非思いっきりクレッシェンドで!
1、『11ぴきのねこ』 馬場のぼる 作、 こぐま社
2、『11ぴきのねことあほうどり』 〃 〃
1では、いつもお腹をすかせている11ぴきのねこたち、大きな魚がいると聞いて捕まえに行きます。魚との攻防にわくわくしますし、最後のオチも楽しいですね。
2は一転してコロッケ屋さんを開きます。売れ残りを食べるのに飽きて鳥の丸焼きが食べたくなった頃、旅のあほうどりがやって来て自分達は11羽兄弟だと言うではありませんか。「1匹につき1羽の鳥の丸焼き」を目論んで、コロッケを作りに行ってあげるとあほうどりの国に出かけていきますが…。
兄弟が順々に登場する場面では、是非思いっきりクレッシェンドで!
読み聞かせ落ち穂拾い(4) ― 2007年07月27日 14時52分54秒
虫歯予防デー前後には、歯にまつわる絵本を読み聞かせに使う人が多いような気がします。虫歯菌は悪いやつという絵本よりは、乳歯が抜けた時の騒動を描いた本の方が印象的です。子どもにとっては一大事ですものね。
読み聞かせで受けがいいのはこちら。
『歯がぬけた』 中川ひろたか 文、 大島妙子 絵、 PHP研究所
口の中から外を覗いた表紙絵がまずインパクトがあります。初めて乳歯がぬけた僕は驚きもしますが、好奇心いっぱいで愉快な行動をしたり、想像力をたくましくしたりします。歯の抜けた場所へコーンを入れる。家庭訪問(関係ないですが我が家は今日でした、わーいおわったー)の時に先生に見せる。
お母さんが子どもの時は下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に投げたっているけれど、家にはそんな場所無いよどうしたらいい?
結局抜けた乳歯は全部とっておくことにしたようです。その使い道は?
「歯」関係の本で他にあげるとすれば、定番の『はははのはなし』(加古里子 作、福音館書店)。この絵本は「歯を大事にしよう」系ですね。
一方の「乳歯ぬけちゃった」系で私が一番好きなのは『はがぬけたらどうするの?』(セルビー・ビーラー文、ブライアン・カラス絵、フレーベル館)です。「せかいのこどもたちのはなし」という副題が付いている通り、世界各国で乳歯が抜けた時にどうしているかを描いたものです。
私はこれを読み聞かせに使えると思ってなかったのですが、ボランティアさんで読んだ人がいて、全部じゃなく所々開いて見せたんですって。そういうのもありですね。
アジアは屋根や縁の下に投げる場合が多かったり、厳かな儀式をする民族があったり、動物にやったり、世界は広いと感じられます。やっぱり、枕の下に入れておくとお金に換わるってのが一番いいなあ。そういえば『歯がぬけた』の主人公も、日本にはコインに換えてくれる妖精がいないのを悔しがっていましたっけ。
読み聞かせで受けがいいのはこちら。
『歯がぬけた』 中川ひろたか 文、 大島妙子 絵、 PHP研究所
口の中から外を覗いた表紙絵がまずインパクトがあります。初めて乳歯がぬけた僕は驚きもしますが、好奇心いっぱいで愉快な行動をしたり、想像力をたくましくしたりします。歯の抜けた場所へコーンを入れる。家庭訪問(関係ないですが我が家は今日でした、わーいおわったー)の時に先生に見せる。
お母さんが子どもの時は下の歯は屋根に、上の歯は縁の下に投げたっているけれど、家にはそんな場所無いよどうしたらいい?
結局抜けた乳歯は全部とっておくことにしたようです。その使い道は?
「歯」関係の本で他にあげるとすれば、定番の『はははのはなし』(加古里子 作、福音館書店)。この絵本は「歯を大事にしよう」系ですね。
一方の「乳歯ぬけちゃった」系で私が一番好きなのは『はがぬけたらどうするの?』(セルビー・ビーラー文、ブライアン・カラス絵、フレーベル館)です。「せかいのこどもたちのはなし」という副題が付いている通り、世界各国で乳歯が抜けた時にどうしているかを描いたものです。
私はこれを読み聞かせに使えると思ってなかったのですが、ボランティアさんで読んだ人がいて、全部じゃなく所々開いて見せたんですって。そういうのもありですね。
アジアは屋根や縁の下に投げる場合が多かったり、厳かな儀式をする民族があったり、動物にやったり、世界は広いと感じられます。やっぱり、枕の下に入れておくとお金に換わるってのが一番いいなあ。そういえば『歯がぬけた』の主人公も、日本にはコインに換えてくれる妖精がいないのを悔しがっていましたっけ。
読み聞かせ落ち穂拾い(5) ― 2007年07月31日 11時09分21秒
『ねずみくんのチョッキ』をはじめとする「ねずみくん」シリーズはもう23冊も出ているんですね。
あまりにもあちこちで読まれているので、『ねずみくんとチョッキ』等初期のものは私がわざわざ読むこと無いかなと思って読み聞かせには使いませんでした。
図書室に新しく買い入れた本を紹介する意味で
『なぞなぞねずみくん』 なかえよしを 作、上野紀子 絵、ポプラ社
『ねずみくんのしりとり』 〃 〃 〃
などを読み聞かせた事はあります。
簡単そうに見える絵本ですが、しっかり下読みして次のページとのつながりを把握しておくことが大切です。そうしてこそ、子ども達と一緒に笑ったりして楽しめます。
なぞなぞはちょっと頭を使いますよ!
あまりにもあちこちで読まれているので、『ねずみくんとチョッキ』等初期のものは私がわざわざ読むこと無いかなと思って読み聞かせには使いませんでした。
図書室に新しく買い入れた本を紹介する意味で
『なぞなぞねずみくん』 なかえよしを 作、上野紀子 絵、ポプラ社
『ねずみくんのしりとり』 〃 〃 〃
などを読み聞かせた事はあります。
簡単そうに見える絵本ですが、しっかり下読みして次のページとのつながりを把握しておくことが大切です。そうしてこそ、子ども達と一緒に笑ったりして楽しめます。
なぞなぞはちょっと頭を使いますよ!
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