読み聞かせ草子(3)2008年02月28日 10時54分29秒

小学校での読み聞かせは、今は教室に入ってするというのが
多いのでしょうか。
私がボランティアをしていた、そして後に5年間臨時職員をした
学校では、昼休みに聞きたい人が聞きに来るという形でスタート
しました。朝行事に各教室で実施されるようになってからも、その
週1回お昼休みの読み聞かせというのは続いていました

誰でも聞きたい人は来ていいという形は、誰も来ないというリスクも
あるわけで、さわやかに空が晴れ渡った日など、みな外へ遊びに
行ってしまいます。逆に雨の日はわんさかいるし、夏はクーラー
目当ての子が来たりします。

図書館の絨毯敷きのスペースで数人相手に膝付き合わせて
絵本を読むというのもなかなか良いものですが、つまらないと
ぷいっといなくなっちゃうし、低学年の子ばかり(時には6年生が
遠くで聞いていたりしますが)ですし、お話の長い絵本は
読みにくいですね。逆に小さいサイズの絵本や、絵が細かい
ものを読むチャンスでもあります。

さて、「フリズル先生のマジック・スクールバス」というシリーズを
ご存知でしょうか。テレビで見たという子がいたのですが、私は
そっちはしりません。
分類するなら「科学絵本」なのですが、先生のキャラクターや
話の運び方、その発想方法がたまらなく好きです。
細かくじっくり自分で読んだ方がいいのですが、お昼の読み聞かせ
ならなんとかと思い使ったことがあります。それと、他所の小学校
でもよんでみたことがあります。ページの周りにごちゃごちゃ書いて
ある薀蓄は飛ばして、大まかなストーリーを追いました。

『水のたび』 フリズル先生のマジック・スクールバス 第1巻
    ジョアンナ・コール文、ブルース・ディーギン絵、岩波書店

クラス遠足で浄水場見学へ。ところが、おんぼろスクールバスは
いつの間にか雲に乗り、子ども達は雨粒となって地上に降り、
川を流れ、水道のしくみをばっちり体験するのです。

これぞ真の体験学習というこの「フリズル先生のマジック・スクールバス」
シリーズは全8巻。このほか『恐竜さがし』『地球のまんなか』
『からだたんけん』『星めぐり』等と続きます。
タイムマシンが必要じゃん、とかそんな所へ絶対行ける訳ないじゃんとか
突っ込みどころ満載の絵本ですが、そこがいいのです。

きちんとした科学知識に裏打ちされていて、しかもユーモアや遊び心を
忘れない。フリズル先生や子ども達の個性も際立っています。
私もこのクラスに入りたい。もちろん、子ども達は学校へ戻ってから
ちゃんと調べ学習の総まとめをします。

まだ手に取ったことのない方、図書館で借りてみてください。
フリズル先生の服の柄、要チェックです。

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