かぶらないクリスマス絵本2006年12月21日 16時03分59秒

クリスマスまであと何日?
読み聞かせの活動をしている皆さん、今月読んだ本はクリスマスがテーマだったのではないでしょうか。私も小学校で読み聞かせをしていたときは、クリスマスの絵本をよく使いました。たくさんあるんですよね、この関連の絵本は。でも、有名なものはたいてい他のボランティアさんがすでに読んでいるという場合が多く、「それ知ってる!」という声が子ども達の間にあがります。

同じ本を違う人に読んでもらう、それこそ読み聞かせの醍醐味なのですが、私は読み聞かせがへた(じゃ、なんでやってたんだという突っ込みはなしにしてー)な上、人と同じものは選びたくないという負けん気(損な性格)から、誰も選ばないだろうという地味なクリスマス絵本を使うのです。

「くろうまブランキー」 伊東三郎 再話
             堀内誠一 絵
     福音館書店(こどものとも傑作集)

フランスのお話がもとになっています。意地悪な飼い主にこき使われたブランキーは遂に倒れ、道端に捨てられてしまいます、それをサンタクロースのおじいさんが助けてくれて、やがてそりを引く役目を持ち、穏やかに暮らします。静かな喜びが伝わってくる、読んでよかったと思える絵本です。絵は堀内誠一さんですしね。

表紙を見ないとこれがクリスマス絵本だということがわかりません。本棚にささっていると、題名からはまったくわかりませんし、他の本に埋もれてしまいます。でも一度読んでやると子どもたちはちゃんと覚えていて、「あっ、くろうまブランキーだ。」と言って棚から抜き出して読んでいました。

1967年初版ですが、今でも書店で買えます。また、こどものとも傑作集の中の1冊なので、たいていの図書館にありますので、だまされたと思って一度読み聞かせに使ってみてください。

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