ある1年1組の読み聞かせの記録(38)2007年04月13日 15時40分25秒

次に行きます。

「これはおひさま」 谷川俊太郎 文、大橋歩 絵、福音館書店
「ペレのあたらしいふく」 エルサ・ベスコフ 作、福音館書店

「これはおひさま」は、積み重ね言葉になっています。とにかく楽しんで読み聞かせができますので、是非暗記して本文を見ないでどんどんページをめくっていけるようにしましょう。
私も必死で練習しました。で、記憶力が弱まっている大人の私は、ひたすら最初のページから積み重ねて覚えていきました。当然誰もがそうすると思うのですが、当時幼児だった娘は全く違いました。例えば中ほどのパンを食べる絵をぱっと見て「これはおひさまのしたのむぎばたけでとれたこむぎをこなにしたこむぎこをこねてやいたパンをたべるあっちゃん」とすらすら言えるのです。ところが、最初の方の「これはおひさまのしたのむぎばたけでとれたこむぎ」というページを開いても言葉が全く出てこないのです。幼い子の頭の構造は神秘だ、と感心したしだいです。

「ペレのあたらしいふく」も読み聞かせに向く絵本です。ペレが自分の服を手に入れるためにまず羊の毛を刈ります。毛を梳いてもらったり紡いでもらったり、いろんな人に頼みます。お願いする代わりに、自分にできるお手伝いをしていきます。畑の草取りだったり、妹の面倒を見ることだったり。
大きな出来事が起こるわけではありませんが、読み終わった後によかったねと思えるのです。

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