フランケンシュタイン2024年05月01日 16時02分31秒

「黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ」が好きすぎて、
ポリドリ「吸血鬼ラスヴァン」まで読んでしまいました。
回想シーンで、ディオダティ荘の夜のことが出てきたから。

肝心のメアリー・シェリーの「フランケンシュタイン」も
まだ読んでいなかったので、図書館で借りてちゃんと
読みました。
怪物の名前がフランケンシュタインだと勘違いしている人が
多いと言われていますが、私も子どもの頃はそうでした。
藤子不二雄の「怪物くん」をリアルに連載で読み、テレビアニメを
見ていまして、家来の一人、傷だらけのごつい姿の怪物が
フランケンという名だったもので。
でも、その思い込みは割と早く解かれました。和田慎二の
少女マンガに、この誤解をうまく取り入れて話を展開している
ものがあったからです。それを読んでから、フランケンシュタインは
博士の名前、というのだけ知っていました。
ストーリーを知ったのは、もう10年以上前になるでしょうか、イギリスの
ロイヤル・ナショナル・シアターの映画でした。「フランケンシュタイン」が
ナショナル・シアター・ライブとして日本でも限られた映画館で
上映されたのです。わざわざ上京して見に行ったのは、ベネディクト・
カンバーバッチのファンだったからです!ジョニー・リー・ミラー
とのダブル主演で、博士と怪物の役を交換して演じていました。
カンバーバッチが博士を演じたのも、怪物を演じたのも、もちろん
両方観ました!!どっちが良かったかって?
うーん、カンバーバッチがフランケンシュタイン博士でミラーが怪物
を演じた方のバージョンかな。
そしていよいよメアリー・シェリー作「フランケンシュタイン」、
予備知識がいろいろあったものだから、心して読み始めましたが、
苦しみとか悲しみとかつらさとかが思ったよりものしかかって
来なかったのは、第三者による伝聞という形をとっていたからかも
しれません。それと、演劇においてとてもつらいなと思ったシーンが
原作では違った描き方をされていたのでほっとしたというのも
あるかもしれません。
怪物の求めに応じて、博士が女の怪物を完成させていたら
どうなっていただろう、そんなことを考えてしまいます。

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