読み聞かせ落ち穂拾い(17) ― 2007年09月01日 14時41分09秒
弟や妹って、どうしてあんなにお兄さんお姉さんにくっついていきたがるのでしょう。常に姉の立場だった私にはわかりかねます。
『おいていかないで』 筒井頼子 作、 林明子 絵、 福音館書店
お兄ちゃんはこっそり一人で遊びに行こうとしています。あやこは一緒に連れていってと頼みますが、お兄ちゃんは何とか出し抜こうと本を読むふり。さてどうなりますやら。
窓から出て行こうとしているページなど、子ども達が喜ぶところもあります。もちろん、身近な題材ですから主人公になりきって(あるいは追いかけられる方かな?)聞いてくれます。
作中あやこが読んでいる絵本は「おだんごパン」、題もそっくり描いてあってすぐわかります。お兄ちゃんが読んでいる本は、「くまのパディントン」かな。
『おいていかないで』 筒井頼子 作、 林明子 絵、 福音館書店
お兄ちゃんはこっそり一人で遊びに行こうとしています。あやこは一緒に連れていってと頼みますが、お兄ちゃんは何とか出し抜こうと本を読むふり。さてどうなりますやら。
窓から出て行こうとしているページなど、子ども達が喜ぶところもあります。もちろん、身近な題材ですから主人公になりきって(あるいは追いかけられる方かな?)聞いてくれます。
作中あやこが読んでいる絵本は「おだんごパン」、題もそっくり描いてあってすぐわかります。お兄ちゃんが読んでいる本は、「くまのパディントン」かな。
読み聞かせ落ち穂拾い(18) ― 2007年09月05日 15時31分49秒
トミー・アンゲラー(ウンゲラー)の作品は以前に2冊紹介してますが、一番有名で読み聞かせによく使われるのはこれでしょう。
『すてきな三にんぐみ』 トミー・アンゲラー 作、 偕成社
黒マントに独特の形の黒い帽子をかぶった泥棒の三人組、馬車を襲っては金品を奪ってため込んでいました。ある日の仕事は獲物が孤児の娘一人。その娘を隠れ家に連れて行くと、宝の山を見て何に使うのかと質問されてしまいます。
異様な三人組、暗い画面にちょいと愉快な筋運び。子ども達を引き付けてやまない1冊です。
私は三人組の武器の中では「ラッパじゅう」の形が面白くて好きなのですけれど、友人は「こしょう・ふきつけ」を大絶賛しております。
『すてきな三にんぐみ』 トミー・アンゲラー 作、 偕成社
黒マントに独特の形の黒い帽子をかぶった泥棒の三人組、馬車を襲っては金品を奪ってため込んでいました。ある日の仕事は獲物が孤児の娘一人。その娘を隠れ家に連れて行くと、宝の山を見て何に使うのかと質問されてしまいます。
異様な三人組、暗い画面にちょいと愉快な筋運び。子ども達を引き付けてやまない1冊です。
私は三人組の武器の中では「ラッパじゅう」の形が面白くて好きなのですけれど、友人は「こしょう・ふきつけ」を大絶賛しております。
読み聞かせ落ち穂拾い(19) ― 2007年09月07日 15時07分46秒
幼児用の短い絵本は、読み聞かせの導入に締めに中だるみの気分転換にといろいろ役立ちます。これもその中ではひときわ輝く1冊です。
『しろくまちゃんのほっとけーき』 わかやまけん 作、 こぐま社
しろくまちゃんがお母さんとホットケーキを作ります。がんばって作って美味しそうなほかほかホットケーキができあがり。こぐまちゃんを呼んで一緒にいただきまーす。
我が家ではこの本を見ながらホットケーキを焼きました。料理指南書としても優れています。幼い子が、表面がぷつぷつになるまで待つんだとちゃんとわかるのですから。
こぐまちゃん、しろくまちゃんのシリーズはお好みに合わせて読んでみてください。
『しろくまちゃんのほっとけーき』 わかやまけん 作、 こぐま社
しろくまちゃんがお母さんとホットケーキを作ります。がんばって作って美味しそうなほかほかホットケーキができあがり。こぐまちゃんを呼んで一緒にいただきまーす。
我が家ではこの本を見ながらホットケーキを焼きました。料理指南書としても優れています。幼い子が、表面がぷつぷつになるまで待つんだとちゃんとわかるのですから。
こぐまちゃん、しろくまちゃんのシリーズはお好みに合わせて読んでみてください。
読み聞かせ落ち穂拾い(20) ― 2007年09月09日 15時18分44秒
題名に「夜の」だの「真夜中の」だとか付くと途端にそそられるのはなぜでしょう。
『まよなかのだいどころ』 モーリス・センダック 作、 冨山房
ミッキーはなぜか夜中の台所に紛れ込み、三人のコックさんに間違えて焼かれちゃったり、ミルクを取りに行ったりと不思議な体験をします。
いわゆるナンセンスな絵本といえばいいのでしょうか。わからないことだらけですが、読み聞かせに使う時はあまり気にせずにいきましょう。言葉遊びの要素もあるようですが、それは翻訳の越えられない壁があるのでしかたがありません。わからないなりに子ども達は見入っています。
センダックの作品で有名なのは『かいじゅうたちのいるところ』で、他の人が読み聞かせに使っているのを良く見ます。私はこの『まよなかのだいどころ』だけかな。センダックは、他の作家さんの文に絵をつけたものも多いですし、画風が違うのもありますからいろいろ読んでみると面白いかと思います。
『まよなかのだいどころ』 モーリス・センダック 作、 冨山房
ミッキーはなぜか夜中の台所に紛れ込み、三人のコックさんに間違えて焼かれちゃったり、ミルクを取りに行ったりと不思議な体験をします。
いわゆるナンセンスな絵本といえばいいのでしょうか。わからないことだらけですが、読み聞かせに使う時はあまり気にせずにいきましょう。言葉遊びの要素もあるようですが、それは翻訳の越えられない壁があるのでしかたがありません。わからないなりに子ども達は見入っています。
センダックの作品で有名なのは『かいじゅうたちのいるところ』で、他の人が読み聞かせに使っているのを良く見ます。私はこの『まよなかのだいどころ』だけかな。センダックは、他の作家さんの文に絵をつけたものも多いですし、画風が違うのもありますからいろいろ読んでみると面白いかと思います。
読み聞かせ落ち穂拾い(21) ― 2007年09月10日 17時25分39秒
昨日、私が読み聞かせに使ったセンダックの絵本は『まよなかのだいどころ』だけ、と書いたのですが、メモを見直していましたらやっぱり読んでました『かいじゅうたちのいるところ』。もしかしたらと思って文末に「かな」と気弱な一言を付け加えておいたものの、はっきりわかったからには「落ち穂」に加えておきましょう。
『かいじゅうたちのいるところ』 モーリス・センダック 作、 冨山房
マックスは暴れた罰に部屋に閉じ込められます。するといつの間にか別の世界へ。舟をこいでかいじゅうたちのいる島へ。
こちらも主人公が別の世界へ出かけ、そしてちゃんと帰ってくる絵本です。行く先がどこか遠くの島か身近な台所かという違いがあり、絵も雰囲気も異なりますけれど。
ともかくも、必ず帰ってこられますから安心してセンダックの不思議な世界へ飛び込んでみてください。
追伸
前々回『しろくまちゃんのほっとけーき』のことを書きましたら、むしょうにホットケーキが食べたくなりまして、今日作って食べました。
『かいじゅうたちのいるところ』 モーリス・センダック 作、 冨山房
マックスは暴れた罰に部屋に閉じ込められます。するといつの間にか別の世界へ。舟をこいでかいじゅうたちのいる島へ。
こちらも主人公が別の世界へ出かけ、そしてちゃんと帰ってくる絵本です。行く先がどこか遠くの島か身近な台所かという違いがあり、絵も雰囲気も異なりますけれど。
ともかくも、必ず帰ってこられますから安心してセンダックの不思議な世界へ飛び込んでみてください。
追伸
前々回『しろくまちゃんのほっとけーき』のことを書きましたら、むしょうにホットケーキが食べたくなりまして、今日作って食べました。
読み聞かせ落ち穂拾い(22) ― 2007年09月19日 21時44分03秒
今までいろいろ紹介してきて、なんとなく傾向が皆さんにもわかってきたのではないでしょうか。私はいわゆる泣ける本はあまり読み聞かせには使いません。例外はこれくらいでしょうか。
『100万回生きたねこ』 佐野洋子 作、 講談社
何度死んでも生き返る猫がいました。ある時は王様の猫に、ある時はサーカスの猫になり可愛がられましたが、猫の方はいつも飼い主を嫌っていました。そんな猫が野良猫に生まれ変わりました。もう誰の猫でもありません…。
ずいぶん前ですが、この絵本の原画を見る機会がありました。とても綺麗でうっとりしてしまったものです。
それからちょっとオタクな話になりますけれど、「カーボーイ・ビバップ」というアニメの主人公スパイクが大嫌いだとその内容を話していた絵本はこれです。
『100万回生きたねこ』 佐野洋子 作、 講談社
何度死んでも生き返る猫がいました。ある時は王様の猫に、ある時はサーカスの猫になり可愛がられましたが、猫の方はいつも飼い主を嫌っていました。そんな猫が野良猫に生まれ変わりました。もう誰の猫でもありません…。
ずいぶん前ですが、この絵本の原画を見る機会がありました。とても綺麗でうっとりしてしまったものです。
それからちょっとオタクな話になりますけれど、「カーボーイ・ビバップ」というアニメの主人公スパイクが大嫌いだとその内容を話していた絵本はこれです。
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