ある1年1組の読み聞かせの記録(41) ― 2007年04月16日 17時11分51秒
そういうわけで、3学期の読み聞かせはまだまだ続きます。
「ぼくはおこった」 ハーウィン・オラム 文、 きたむら さとし 絵・翻訳、 評論社
「ちいさなふるいじどうしゃ」 マリー・ホール・エッツ 作、 冨山房
「ぼくはおこった」は、以前は佑学社から出版されていました。この読み聞かせに使ったのは、その古いぼろぼろになっていて補修してある絵本だったと思います。あとで評論社版のを新規に購入しました。絶対必要な本ですから。
アーサーがお母さんに注意されて怒り出しました。すると雷が鳴り、嵐が吹き荒れ、家も町もめちゃくちゃになってしまいました。それでもアーサーの怒りは収まりません。住んでいる国も崩壊し、遂には…。
きたむらさとし氏の絵の色使いがとても印象的な1冊です。
「ちいさなふるいじどうしゃ」は、一人で勝手に坂道を走り出してしまいました。途中にいる動物たちが、退くから待ってとお願いするのも聞かず、どんどん跳ね飛ばします。踏切まで来ると、汽車にさえ挑もうとします。
繰り返しが面白く、はらはらする絵本です。
「ぼくはおこった」 ハーウィン・オラム 文、 きたむら さとし 絵・翻訳、 評論社
「ちいさなふるいじどうしゃ」 マリー・ホール・エッツ 作、 冨山房
「ぼくはおこった」は、以前は佑学社から出版されていました。この読み聞かせに使ったのは、その古いぼろぼろになっていて補修してある絵本だったと思います。あとで評論社版のを新規に購入しました。絶対必要な本ですから。
アーサーがお母さんに注意されて怒り出しました。すると雷が鳴り、嵐が吹き荒れ、家も町もめちゃくちゃになってしまいました。それでもアーサーの怒りは収まりません。住んでいる国も崩壊し、遂には…。
きたむらさとし氏の絵の色使いがとても印象的な1冊です。
「ちいさなふるいじどうしゃ」は、一人で勝手に坂道を走り出してしまいました。途中にいる動物たちが、退くから待ってとお願いするのも聞かず、どんどん跳ね飛ばします。踏切まで来ると、汽車にさえ挑もうとします。
繰り返しが面白く、はらはらする絵本です。
ある1年1組の読み聞かせの記録(40) ― 2007年04月15日 13時49分21秒
この日もたぶん当日に言われたのではないかと思います。直前ではないにしろ。あまり普段使っていない本をえらんでいますから。あまり練習してない本だと緊張します。
「コッコさんのおみせ」 片山健 作、 福音館書店
「10までかぞえられるこやぎ」 プリョイセン 作、林明子 絵、 福音館書店
「コッコさんのおみせ」は、幼児絵本のコッコさんシリーズの1冊です。コッコさんの行動や心情が、ほんの少し前の自分達に近いので、どれもよく集中してくれます。
この作品も、誰もが大好きなお店屋さんごっこです。
「10(とお)までかぞえられるこやぎ」は愉快なお話です。数を覚えて使ってみたくてたまらない子ヤギが、動物に出会うと声に出して数えていくのです。動物達が、数えられたという事実だけで怒るのもおかしいですし、追いかける数がどんどん増えていくのもわくわくします。最後、ちゃんと数えられる能力が役に立ちますしね!
「コッコさんのおみせ」 片山健 作、 福音館書店
「10までかぞえられるこやぎ」 プリョイセン 作、林明子 絵、 福音館書店
「コッコさんのおみせ」は、幼児絵本のコッコさんシリーズの1冊です。コッコさんの行動や心情が、ほんの少し前の自分達に近いので、どれもよく集中してくれます。
この作品も、誰もが大好きなお店屋さんごっこです。
「10(とお)までかぞえられるこやぎ」は愉快なお話です。数を覚えて使ってみたくてたまらない子ヤギが、動物に出会うと声に出して数えていくのです。動物達が、数えられたという事実だけで怒るのもおかしいですし、追いかける数がどんどん増えていくのもわくわくします。最後、ちゃんと数えられる能力が役に立ちますしね!
ある1年1組の読み聞かせの記録(39) ― 2007年04月14日 11時03分13秒
3学期は短いので、週1回のペースであればそんなにたくさん記録が無いはずです。しかし、3学期は結構読み聞かせの機会が多いのです。担任の先生がお休みしたりして、急に次は図書室でということになったりします。先生自身が風邪をひくこともありますし、お子さんが具合悪くなって保育園に迎えに行かなければならない場合も有ります。
出張等あらかじめわかっている時は、こちらも準備しておけるのですが、急な時はあわてます。いえ無理に読み聞かせをしないで、本の返却と貸し出しをして後は静かに座って読書をさせておいたっていいのですが、学校司書の沽券にかかわるとばかりに最初にまず読み聞かせ。
私の出勤時間は他の先生より遅く2時間目からだったので、職員室に顔を出したとたんに、次の時間1年○組お願いします、と言われる事も多かったのです。この日もきっとそんな状況だったのでしょう。とっさに棚から抜き出し、チャイムとともにやってきた1年1組のみんなを何事も無く迎えて、さも準備してあったかのように振る舞う自分の姿が目に浮かびます。
「おぼえていろよ おおきな木」 佐野洋子 作、講談社
家のすぐそばに立っている大きな木、おじさんの生活になくてはならないものだったのに、ある日怒りに任せて切ってしまいました。もうその木陰でお茶を飲んだり、綱を張って洗濯物を干したりもできません。失って初めてどんなに大切だったかわかるという事ってありますね。
切り株から若い芽が出てきたのに気がついてほっとするのは、おじさんだけではないでしょう。
出張等あらかじめわかっている時は、こちらも準備しておけるのですが、急な時はあわてます。いえ無理に読み聞かせをしないで、本の返却と貸し出しをして後は静かに座って読書をさせておいたっていいのですが、学校司書の沽券にかかわるとばかりに最初にまず読み聞かせ。
私の出勤時間は他の先生より遅く2時間目からだったので、職員室に顔を出したとたんに、次の時間1年○組お願いします、と言われる事も多かったのです。この日もきっとそんな状況だったのでしょう。とっさに棚から抜き出し、チャイムとともにやってきた1年1組のみんなを何事も無く迎えて、さも準備してあったかのように振る舞う自分の姿が目に浮かびます。
「おぼえていろよ おおきな木」 佐野洋子 作、講談社
家のすぐそばに立っている大きな木、おじさんの生活になくてはならないものだったのに、ある日怒りに任せて切ってしまいました。もうその木陰でお茶を飲んだり、綱を張って洗濯物を干したりもできません。失って初めてどんなに大切だったかわかるという事ってありますね。
切り株から若い芽が出てきたのに気がついてほっとするのは、おじさんだけではないでしょう。
ある1年1組の読み聞かせの記録(38) ― 2007年04月13日 15時40分25秒
次に行きます。
「これはおひさま」 谷川俊太郎 文、大橋歩 絵、福音館書店
「ペレのあたらしいふく」 エルサ・ベスコフ 作、福音館書店
「これはおひさま」は、積み重ね言葉になっています。とにかく楽しんで読み聞かせができますので、是非暗記して本文を見ないでどんどんページをめくっていけるようにしましょう。
私も必死で練習しました。で、記憶力が弱まっている大人の私は、ひたすら最初のページから積み重ねて覚えていきました。当然誰もがそうすると思うのですが、当時幼児だった娘は全く違いました。例えば中ほどのパンを食べる絵をぱっと見て「これはおひさまのしたのむぎばたけでとれたこむぎをこなにしたこむぎこをこねてやいたパンをたべるあっちゃん」とすらすら言えるのです。ところが、最初の方の「これはおひさまのしたのむぎばたけでとれたこむぎ」というページを開いても言葉が全く出てこないのです。幼い子の頭の構造は神秘だ、と感心したしだいです。
「ペレのあたらしいふく」も読み聞かせに向く絵本です。ペレが自分の服を手に入れるためにまず羊の毛を刈ります。毛を梳いてもらったり紡いでもらったり、いろんな人に頼みます。お願いする代わりに、自分にできるお手伝いをしていきます。畑の草取りだったり、妹の面倒を見ることだったり。
大きな出来事が起こるわけではありませんが、読み終わった後によかったねと思えるのです。
「これはおひさま」 谷川俊太郎 文、大橋歩 絵、福音館書店
「ペレのあたらしいふく」 エルサ・ベスコフ 作、福音館書店
「これはおひさま」は、積み重ね言葉になっています。とにかく楽しんで読み聞かせができますので、是非暗記して本文を見ないでどんどんページをめくっていけるようにしましょう。
私も必死で練習しました。で、記憶力が弱まっている大人の私は、ひたすら最初のページから積み重ねて覚えていきました。当然誰もがそうすると思うのですが、当時幼児だった娘は全く違いました。例えば中ほどのパンを食べる絵をぱっと見て「これはおひさまのしたのむぎばたけでとれたこむぎをこなにしたこむぎこをこねてやいたパンをたべるあっちゃん」とすらすら言えるのです。ところが、最初の方の「これはおひさまのしたのむぎばたけでとれたこむぎ」というページを開いても言葉が全く出てこないのです。幼い子の頭の構造は神秘だ、と感心したしだいです。
「ペレのあたらしいふく」も読み聞かせに向く絵本です。ペレが自分の服を手に入れるためにまず羊の毛を刈ります。毛を梳いてもらったり紡いでもらったり、いろんな人に頼みます。お願いする代わりに、自分にできるお手伝いをしていきます。畑の草取りだったり、妹の面倒を見ることだったり。
大きな出来事が起こるわけではありませんが、読み終わった後によかったねと思えるのです。
ある1年1組の読み聞かせの記録(37) ― 2007年04月12日 13時26分54秒
次に行きます。
「ねずみのおいしゃさま」 中川正文 文、 山脇百合子 絵、福音館書店
「アンディとらいおん」 ジェームズ・ドーハーティ 作、 福音館書店
「ねずみのおいしゃさま」は、雪の中をリスの家まで往診に出かけます。ところが大雪で途中で進めなくなり、冬眠中のお家へ避難。翌朝着いた時にはリスの子の病気はよくなってるし、今度は自分が風邪をひいてしまいます。
「アンディとらいおん」は見るからに古めかしい絵本なのですけれど、けっこう聞いてくれます。やはり絵に迫力や動きがあるからなのでしょう。このクラスではないですが、学校行くのに教科書が少ししかない、というのを大きな声で指摘してくれた子もいましたが、文化の違いってことで。
アンディは学校へ行く途中ライオンに出会って、その足に刺さっているとげを抜いてやります。しばらくしてサーカスを見に行った時、アンディの前にライオンが飛び出してきて大騒ぎになりますが…。
誰もが好きになる絵本ではないですが、クラスで一人くらい、男の子が妙に気に入っちゃったりして、後で本棚から取り出して読んでたりします。
個人的にこの本の好きなところは、アンディが最初に図書館に本を借りに行き、最後に返しに行くという所(見るからにど田舎なのに、子どもが自分で歩いていける距離に図書館がちゃんとあるんだから、アメリカって偉い)。それと、献辞がささげられているのがニューヨーク公共図書館前のライオン達である点です。
「ねずみのおいしゃさま」 中川正文 文、 山脇百合子 絵、福音館書店
「アンディとらいおん」 ジェームズ・ドーハーティ 作、 福音館書店
「ねずみのおいしゃさま」は、雪の中をリスの家まで往診に出かけます。ところが大雪で途中で進めなくなり、冬眠中のお家へ避難。翌朝着いた時にはリスの子の病気はよくなってるし、今度は自分が風邪をひいてしまいます。
「アンディとらいおん」は見るからに古めかしい絵本なのですけれど、けっこう聞いてくれます。やはり絵に迫力や動きがあるからなのでしょう。このクラスではないですが、学校行くのに教科書が少ししかない、というのを大きな声で指摘してくれた子もいましたが、文化の違いってことで。
アンディは学校へ行く途中ライオンに出会って、その足に刺さっているとげを抜いてやります。しばらくしてサーカスを見に行った時、アンディの前にライオンが飛び出してきて大騒ぎになりますが…。
誰もが好きになる絵本ではないですが、クラスで一人くらい、男の子が妙に気に入っちゃったりして、後で本棚から取り出して読んでたりします。
個人的にこの本の好きなところは、アンディが最初に図書館に本を借りに行き、最後に返しに行くという所(見るからにど田舎なのに、子どもが自分で歩いていける距離に図書館がちゃんとあるんだから、アメリカって偉い)。それと、献辞がささげられているのがニューヨーク公共図書館前のライオン達である点です。
ある1年1組の読み聞かせの記録(36) ― 2007年04月11日 14時28分53秒
次に行きます。
「はじめてのおつかい」 筒井頼子 文、 林明子 絵、福音館書店
「ほね」 堀内誠一 作、 福音館書店
みいちゃんが「はじめてのおつかい」をします。近くの商店で牛乳を買ってくるだけですが、それはそれはどきどきの連続で、子ども達もみいちゃんに成りきって聞いています。
一人で読み聞かせの練習をする時、「ぎゅうにゅう くださあい!」を特に大きな声で言えるように繰り返すのですが、なかなか上手くいきません。みいちゃんの気持ちがよくわかります。
ところで、みいちゃんの苗字はなんだか知っていますか?答えは4ページの表札に書いてあります。他のページの掲示板や電柱の広告と同じく、ちょっとした遊び心ですね。
「ほね」は、かがくのとも傑作集の1冊です。これまでもよく「かがくのとも」は使ってきましたし、何を読もうか迷った時にとても助けになるシリーズです。
骨が無かったらどうなるの?骨の働きが良くわかりますし、次々に現れる骨の絵にとっても引き付けられます。この骨は何の動物だろうって考えるのも楽しい!
「はじめてのおつかい」 筒井頼子 文、 林明子 絵、福音館書店
「ほね」 堀内誠一 作、 福音館書店
みいちゃんが「はじめてのおつかい」をします。近くの商店で牛乳を買ってくるだけですが、それはそれはどきどきの連続で、子ども達もみいちゃんに成りきって聞いています。
一人で読み聞かせの練習をする時、「ぎゅうにゅう くださあい!」を特に大きな声で言えるように繰り返すのですが、なかなか上手くいきません。みいちゃんの気持ちがよくわかります。
ところで、みいちゃんの苗字はなんだか知っていますか?答えは4ページの表札に書いてあります。他のページの掲示板や電柱の広告と同じく、ちょっとした遊び心ですね。
「ほね」は、かがくのとも傑作集の1冊です。これまでもよく「かがくのとも」は使ってきましたし、何を読もうか迷った時にとても助けになるシリーズです。
骨が無かったらどうなるの?骨の働きが良くわかりますし、次々に現れる骨の絵にとっても引き付けられます。この骨は何の動物だろうって考えるのも楽しい!
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